「秋の詞を書き付けよう」


これはナカナカ難問でした。


単語なら思い浮かぶけれど
小説となるとナカナカいいのが思い付かなくて。
詩もそんなに知らないし。


で。
歌にしてみました。


茜さす 帰路照らされど…
作詞・作曲:椎名林檎


何時もの交差点で彼は頬にキスする
また約束も無く今日が海の彼方に沈む


ヘッドフォンを耳に充てる
アイルランドの少女が歌う
夕暮れには切なすぎる
涙を誘い出しているの?


振り返る通りを渡るひとに見蕩れる
また約束も無く彼がビルの彼方に消える


ヘッドフォンを耳に充てる
ファズの利いたベースが走る
夕焼けには切なすぎる
涙を誘い出しているの?


今の二人には確かなものなど何も無い
偶には怖がらず明日を迎えてみたいのに


です。


私がこの歌を選んだのは
「秋は夕暮れ」の精神が
根付いているからだと思う。
そう思うと清少納言
やっぱり凄い。


で、この歌の秋っぽい所は
まず「茜色」。
真赤でもサーモンピンクでもなくって
茜色。
ちょっと物悲しい。


そう、秋は物悲しい。
もうすぐ終わってしまうと
分かっている処が
物悲しい。


キスはしてくれるのに
深くは愛してくれない「彼」は
ちょっと物足りなくって
でもそうは言えなくって
物悲しい。


ただ、これは「歌」だから
やっぱりメロディがあって
もっと引き立つ感じ。
だから聴いて
秋を感じて下さい。


うーん、部長、
この宿題、合格点頂けますか(≧Д≦;)