さっきまでいつものラフ着だったジャックと友人が
着物に着替えて降りてきた。
「今日はスペシャルデイだから。」
目くばせする二人。
恭しく渡された小さな贈り物。
中には、「陽」を示す深紅の袱紗と利休百首のお扇子。
「Yukoが茶道を学ぶことを決心した、スペシャルデイ。」
涙を少し溜めて、うなずいた。
初めて、あの思わず目に留まる真赤な袱紗でお茶を点てて、
袱紗に付いたお抹茶を払おうとした瞬間、
そのけばけばしい程の色のコントラストが目に飛び込む。
今までにない、「動」。
そうそう。
その日はパパの日だったので、
私も贈り物をしたのでした。
Take it easy(*'ー'*)