中心さえしっかりしていれば、自由になれる。
もっと、もっと。


就職することは、怖かった、少し。


きっと、私の文法は、通じない世界だと思っていた。


確かに、今でも会社というシステムが
私の全てになってしまうことを恐れて、
私は私を指でなぞって、世界を取り戻そうとしたりする。


そうすると、恐れていたシステムも
ひとつの現実として受け入れられた。
私の文法の幅が広がったことは、素直に、嬉しい。


本当は、まだ全然わかんない。
世界のかたちも、中心も。


それでも、あの
極端な世界の捉え方しかできなかった
バランスがさっぱりとれなかった
繋がれない、をひた隠しにするために、繋がりたくない、と泣いてた時代よりは
全然。


世界の形は刻一刻と変わるけれど、
その度に新たな中心を探すんじゃくて、
五感を澄ませば、中心はいつもそっと、ここにある。


そんな感覚だけは、わかる。