■
[東郷青児「巴里の女」1922年]
常時展として
ゴッホとセザンヌとゴーギャンの絵画三点が
恭しく飾られていた。
思わず涙が零れる。
これこそ成されるべき
絵画の愛し方だと思う。
それにしても
ゴッホの「ひまわり」は
力強い。
籠められて描かれたのが
ひしひしと伝わってくる。
たまたま開催されていた
小杉小二郎展。
冷たい雪の温かい要素を
固く時を刻む時計の柔らかい要素を
頑丈な飛行機のしなやかな要素を
取り出して描くことができる人だ。
と思ったら
展示されていた
モチーフに使われた品自体が
温かく柔らかかった。
温かい心で以って選べば
自ずと温かい品々を手にするんだな。
☆森美術館
52階の展望台も併せて見れるから
かなりお得な美術館。
4つのテーマに分かれていたのだが
最後のパートでは
増殖し続ける都市開発への訴え
が描かれていた。
六本木ヒルズに殴りこみをしかけた
この展示会も
それをも飲み込まんとする
六本木ヒルズも
スゲー。
☆東京庭園美術館
宮さんの邸宅跡だけあって
建物が美しい。
庭も美しい。
明治初期の写真が好きだった。
ラインが繊細で
欲を感じない写真だったから。