フィルム

築きあげてゆくのが大人の愛だと思ってました。 周囲との関係性とかそーゆのじゃなくて ただただそこに愛があって それでいて成立する。 なんて理不尽で唐突なんだろう。 一種の暴力ですらある気がする。 「親とか婚約関係とかじゃなくて、 きみは何が欲しい…

[rakuten:hmvjapan:10968531:image] 大衆とはいつもいつも愚かです。 でもそれより恐ろしいのは 強き人が愚かであることだと思う。 弱い所を見つけて、叩きのめすことなんて簡単で、 だけど、そこには、何も、何もない。 完璧なことなど何処にもない。 だか…

シェルブールの雨傘 (1964) 主演:カトリーヌ・ドヌーヴ メロディも ファッションも ストーリー展開も ポップ♪♪だーぃぶかわいぃ(*'ー'*) だけど、シナリオは妙に現実的で。 シリアスもお洒落でポップに展開させてもいいのかもね。 どうあがいてもシリアスで…

軽蔑 (1963年) 監督:ジャン・リュック・ゴダール 軽蔑。 それは、事故のようなものだ。 それが生まれてしまうなど、 加える者も、被る者も 思ってもみなかったのだ。 だからといって原因がなかったわけではない。 誰もがいくつかは持つ「過失」が 偶然的に…

(2004) 監督:ウォルター・サレス ゲバラ(23)が親友と南米大陸横断旅行をした若き日の物語。 30歳の彼がキューバ革命を成功させた要因の一つには 仲間であろうが罪を犯せば罰し 敵であろうが降伏した人間を無闇に殺すようなことはしない という天秤の…

「チェ 28歳の革命」 (2008) 監督:スティーヴン・ソダーバーグ 主演:ベニチオ・デル・トロ カトウさん(82)。 いつものごとく、インドの民族衣装は小さな彼女の体に上品にフィットし、 白髪のショートヘアは彼女の溌剌さを助長して輝いている。 彼女…

メイド・イン・ジャマイカ (2006) 監督:ジェローム・ロペルザ レゲエ。 不思議な世界だ。 暴力誇示を歌うBAD MANの周りにも 政治を歌うおっちゃんの周りにも セクシーギャルズ。 暴力・政治・家族・銃・セックス・愛。 野性的でマジメでエロくて知的で…

崖の上のポニョ (2008) 原作・脚本・監督:宮崎駿 ポーニョポーニョポニョさかなの子〜♪♪ この映画みて、 あたしも魔法が使えるようになりたいって思った。 それは子供のように純粋であるか おばあちゃんのように何でもお見通し ってコト。 ひとのココロが…

さすらい (1957) イタリア 監督:ミケランジェロ・アントニオーニ 鏡の中にある如く (1961) スウェーデン 監督:イングマール・ベルイマン @PLANET+1 上手に愛せなくてもいいから 大切なのは 目を逸らさずに 逃げ出さずに 愛し続けること。 自…

つぐない (2007) 監督:ジョー・ライト 13歳の多感な少女ブライオニーが目にしたのは 使用人ロビーと姉セシーリアの恋愛。 少女はその使用人に恋していた。 だから侵されてしまった、少女の罪。 その罪のせいでロビーは刑務所へ。 戦争はロビーとセシー…

(1974) 監督:野村芳太郎 原作:松本清張 脚本:橋本忍 山田洋次 主演:丹波哲郎 「あの時代にはまだ浪漫があった」 なんて科白がちょっと理解できる気がする。 こんなに真っ直ぐでいながら白々しくない映画は もう日本では撮れないんじゃないかって思ってし…

トニー・コンラッド特集 @イメージ・フォーラム フリッカー[ 16ミリ/25分/1966/アメリカ] フリッカー伯爵の目[ 16ミリ/7分/1967-1975/アメリカ] ストレート&ナロウ[ 16ミリ/10分/1970/アメリカ] フィルム・フィードバック[ 16ミリ/14分/1974/アメリ…

天然コケッコー (2007) 監督: 山下敦弘 桃源郷みたいな長閑な土地の 羨ましくもこっ恥ずかしくもある 青春ストーリー。 何も特別でない所に 幸せはあるんだね。 良い映画。

いのちの食べかた (2005) 監督 : ニコラウス・ゲイハルター ベルトコンベアーの上で 美しく捌かれていく動物たちは 「命」ではなく「食品」だ。 それが 潔癖症で豊かな食を求める私たちが 作り出したシステム。 一番心が痛んだのは 「命」を「食品」として …

フレディ・ビュアシュへの手紙 (1981) 監督:ジャン=リュック・ゴダール JLG/自画像 (1995) 監督:ジャン=リュック・ゴダール 新ドイツ零年 (1991) 監督:ジャン=リュック・ゴダール 獅子座 (1959) 監督:エリック・ロメール はなればなれに (1964) 監督…

白い巨塔 (1966) 監督:山本薩夫 こんなにも引き込まれる映画は なかなかお目にかかれないと思う。 2時間半、 引き付けられっぱなし。 無駄がない。 もちろん山崎豊子さんの原作の力もあるけど 迫りくる映像と音楽には圧巻。 理想を白々しく語るより 現実を…

人のセックスを笑うな (2007) 監督:井口奈己 終始ニヤケちゃう作品。 過去の辛い恋愛を この映画を観て 肯定できちゃった。 くちゃくちゃに傷つく程恋愛出来るって ある意味幸せだったんだって。 みんな寂しいし みんな弱いし みんな恋愛で傷つく。 だから …

千羽鶴 (1953) 監督:吉村公三郎 縋った愛人に捨てられて以来 お節介という形で粘着し続ける栗本ちか子に 男性に頼らずには 生きることも儘ならない太田夫人 二人とも蛇のように いつの間にか忍び寄り 標的に纏わりつく。 その描写に恐怖を感じるのは 同じ素…

ゴダールのマリア Je vous salue,Marie/Le Livre de Marie (1984) 監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール ジョゼフはタクシーを飼いならし ガブリエルは飛行機でやってくる 現代版・処女懐胎。 それを 聖なる物語だなんて 綺麗に語るべきじゃない。 乙女・…

小さな兵隊 Le Petit Soldat (1960) 監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール こちらもラストシーンで 多くを訴えかけられてしまった。 主義・思想が 争いを生み出すけれど どれだけの人が 純粋にそのために 戦っているのだろう。 多くの人にとって その種の…

勝手にしやがれ A Bout de Souffle (1959) 監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール とんにかくカッコイイ!! スピード感がね。 音がね。 無駄に部屋とかで リピート放映してたい感じ。 長編映画デビュー作らしいので 政治性も薄くて 見やすいんじゃないで…

まずは「ゆらレンタル」からの御借りモノたち3作品(ノ*^▽)ノ 新ドイツ零年 ALLEMAGNE ANNEE 90 NEUF ZERO (1991) 監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール アルファヴィルでお馴染みとなりました レミー・コーション再び登場! 目がイイ。 キリっと冷たい。 …

パッション passion (1982) 監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール "passion" "情熱"と"受難"の意を持つ "passion" 確かに表裏一体だよ。 ストーリはといえば・・ 映画監督さんが 写実的名画をモチーフにした映画作りに 挫折する。 簡単に言いすぎた、笑。…

アルファヴィル Alphaville (1965) 監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール この映画の台詞は 哲学であり詩だから 欲しくてたまらない。 もちろん映像も音も。 もはや 言語化しようとすること自体に 意味があるのかわからなくなる。 くらいイイ。 形而上学…

まず始めに あたしは SFが嫌いです。 アカデミー賞より ヴェネチア映画祭の方が 価値があると思ってます。 スターウォーズとかゆぅ 乗り遅れた祭りに今更乗る気もありませんでした。 が、 連チャンで鑑賞してみました。 馬鹿です。 でも連チャンで鑑賞しきっ…

[rakuten:posterbin:10000545:image] (気狂いピエロ) 初のジャン・リュック・ゴダール作品。 なんともフランスらしい。 原因を外部に見出そうとするとことか。 偏った自由・博愛・平等を シニカルに描く。 詩的で。 キュビズム的で。 《女》という感性が 《…

(恋愛睡眠のすすめ) ステファンは夢と現実がごっちゃだから 現実世界ではトンチンカン。 そうだったのか。 脳内シュミレーションが活発すぎると 現実をリアルに見れなくなって スムーズに生きられなくなるんだね。 それでも想像しない訳にはいかない。 想像…

[リリィ・シュシュのすべて]思い出したくもない現実に引きづり込まれた気分。凄い映画であることは、間違いない。 [rakuten:guruguru2:10283961:image] 高校生に戻りたくなって、 バレエを踊りたくなって、 恋がしたくなって、 友達を大切にしたくなって、 …

前々から薦められてた映画をやっと見た。 物質的な不自由はヒトの心を自由にする。 取り繕う余裕がないから。 だって 「うちは1週間も前から持ち物表つくって 何十回も確認したんやで」 とか言ってしまうジョゼは 素直でかわいいじゃない。

心がブルーで 気を紛らわせたくって TSUTAYAに行きました。 見たかった映画がなくって 店員さんに探してもらいました。 一生懸命に探してくれました。 結局なかったのだけれど やわらかい気持ちになりました。 ちょっとした心遣いが 大きな救いだったりする。…